ファイアンスに関し、40年代までの陶磁器の世界では、使い手側も製造側も、強度の比較的ひくく、手間の割にコストパフォーマンスのきかない、いわゆる「やぼったい」器に関心を失いつつありました。 そこへ、あえて実用性を見出し、美しさとの両立をはかり、さらにはアートピースにまでなりうるものだと、奇想天外にも発展させて見事成功したのがスティグ・リンドベリでした。 芸術家や発明家には、普通の人の目には見えないものが見えるのですね。 その上、証明してみせる努力、実力や執念なんかもすごいのでしょう。 そんなすごさの表れた逸品。 リンドベリのデザイン、信頼するろくろ職人さんとペインター、どの工程もうまくいかないと、このような素晴らしいものは生まれません。 戦中か戦後すぐあたりの作品。 どこにも欠陥なくパーフェクトコンディションであることは、奇跡のようです。
Cond. ダメージの一切ない、エクセレントの状態。 内側外側とも、全体的に、写真のようにクレージング(貫入)が入っていますが、ファイアンスの特徴でもあります。 本体内側の底には、釉薬が乗らず、陶土の地色が見える箇所がありますが、欠陥ではもちろんございません。
Size: 約 高さ20cm
取っ手を入れた最長幅20cm
φ19.3cm
![](B-81_files/a_line008.gif)
![](B-81_files/a_line008.gif)
●ファイアンスポット
#3G-07081
在庫ございません
![](B-81_files/80_004.jpe)
![](B-81_files/LindbergPot17.JPG)
![](B-81_files/LindbergPot11.JPG) ![](B-81_files/LindbergPot26.JPG)
※ヨーロッパやアメリカで個人蔵として保管されているのがほとんどの、貴重な4,50年代ファイアンスです。
![](B-81_files/uhgbv80.jpe) |
![](B-81_files/LindbergPot2.JPG)
側面は表裏別のお花が描かれています
![](B-81_files/LindbergPot5.JPG)
↑↓側面も絵で印象が異なります
![](B-81_files/LindbergPot6.JPG)
![](B-81_files/LindbergPot7.JPG)
![](B-81_files/LindbergPot13.JPG)
ふたを取ってみました
![](B-81_files/LindbergPot15.JPG)
(左端にあるグレーのまるは
カメラのレンズについたよごれです)
![](B-81_files/LindbergPot25.JPG)
・底は、白の釉薬が完全にまわらず
ファイアンスの地色が見え隠れした
箇所があります
・複数の線がクレージングで、ひびではありません
![](B-81_files/LindbergPot16.JPG)
(クレージングが見えやすくなるよう
写真を加工してあります)
![](B-81_files/LindbergPot9.JPG)
ふたの頂上には、立体の
愛らしい不思議なつぼみ(果実?)。
ファイアンスが遊びや装飾になりうる、画期的な
試みがこういったところにも出ています。
![](B-81_files/LindbergPot21.JPG)
![](B-81_files/LindbergPot22.JPG)
どこも、とてもよい状態
![](B-81_files/LindbergPot24.JPG)
↑↓ふた表裏のクレージングのアップ
![](B-81_files/LindbergPot23.JPG)
![](B-81_files/LindbergPot19.JPG)
リンドベリのスタジオオリジナルGハンドサイン。
きのこマークはプレイッスレルという
ペインターさん |