エッグヨーク色の美しい釉薬が魅力のKiltaカップ&ソーサを入手しました。 のちのTeemaを展開させたこのシリーズですが、完璧を誇るTeemaに比べて、どこかぶきっちょさに似たあたたかみや優しさがあります。 ずっと前からの愛用品のように、自然に手とテーブルになじんでくれることでしょう。 63年製の特に古いものです。
Cond. 大きなダメージなしのベリーグッド〜エクセレントな状態。 カップのもち手上部にわずかなかけ(1mm)と、貫入(釉薬のひび)が見られます。 ですが、ご使用に支障のない範囲と思われます。 カップのみ、内側に粘土中の砂成分の粒子が釉薬内で黒っぽくぽつぽつ見えます。 表面にほんの小さなぽっち(へこみ)があります。(どちらも製造上のものです。 写真をご参照ください)。 ソーサはエクセレントです。 双方ともそう使用感はなく、上記も特に大きな欠点ともいえず、なかなかよいコンディションです。
Size:約 カップ φ8.6cm 高さ6.2cm
ソーサ φ4.3cm 高さ2.4cm
●キルタ
(カップ&ソーサ)
#2A-07031
在庫ございません
「kilta」
キルタ。 戦後 製作意欲に燃えたカイフランクの源流ともいえる、まさに彼を代表するシリーズ。 現行品も人気のTeema(ティーマ)の原型となります。(こちらの色はティーマすら廃盤色です)。 '48年の発表から53〜74年の間製造されました。 陶器であるゆえに、磁器製品のティーマや多くのテーブルウェアに比べ、フォルム・さわり心地とも土のあたたかみを殊に感じられます。 ご存知のとおり、製造上のインパーフェクション(釉薬の塗り落とし、フォルムのわずかな不完全さ、粘土中の砂の目立ち等)がしばしば見られるキルタです。 ですが、実際お使いになられたとき、どの料理レシピのためにも、まるであつらえたかのようにスタイリッシュにシーンを納めてくれることに驚き、カイフランクの研ぎ澄まされたスピリットを感じられることでしょう。 また、色・フォルムのバリエーションで使うとき、コーディネイトの容易さ多様さと、限りない可能性に驚かれます。 そして時代を併せて想うとき、小さなインパーフェクションも「えくぼ」のように愛らしく感じられるでしょう。 だからこそキルタを一層好きになるのだと思います。
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砂の成分が色に染まらず黒っぽく
ぽつぽつ見えます
(写真は全体に黒ずんでいるようですが、
実際はこう悪くありません)。
素材中に残留した粒子が
施釉時に小さなくぼみを作ってます
もち手上部のわずかなかけ(上)
古いタイプのスタンプです
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